4月3日に、さいたま市の幼稚園様にて、色彩の専門家・矢野文子先生をお招きし、先生方のための絵画指導力向上研修を行いました。
今回のテーマは「教える」のではなく、先生自身が「楽しむ」こと。
教室中が色鮮やかな画用紙と、先生たちの明るい笑顔に包まれた4時間の様子をお届けします。
第1部: 【自由な表現を守る教師力向上研修~思い込みを手放す美術指導~】
まずは、先生たちが園児と同じクレヨンと画用紙を手に取り、「自由な表現を守る教師力向上研修」がスタート。
「チューリップの散歩」というワークでは、最初は「何色を使えばいいの?」と戸惑っていた先生方も、矢野先生の優しい声掛けに導かれ、次第にのびのびと筆を走らせていきました。
気付けば、画用紙いっぱいに自由な色彩が躍り、お互いの作品を見せ合いながら「その色使い、素敵!」「心がわくわくするね」と、教室中がパッと明るいエネルギーに満たされました。
第2部: 【保護者の見る目を育てる先生になる~絵画作品の見取と保護者への伝え方実践講座~】
続く第2部は、「保護者の見る目を育てる先生になる」をテーマにした実践ワークです。
3歳児さんが描いた絵を鑑賞する際、矢野先生から出されたのは「『上手だね』という言葉は禁止」という驚きのルールでした。
「この絵からは、どんな音が聞こえてくる?」
「もし食べられたら、どんな味がしそうかな?」
五感をフル活用して問いかけるうちに、先生たちの言葉はみるみる豊かになっていきます。
表面的な技術を評価するのではなく、子どもの内面にある「表現したい気持ち」に寄り添う本当の楽しさを、肌で感じる時間となりました。
矢野先生の具体的かつ温かいアドバイスは、技術だけでなく先生方の「心」を豊かに育んでくれました。
描く楽しさを知った先生たちの手によって、幼稚園様の子どもたちの表現力は、これからもっと自由に、もっと彩り豊かに花開いていくはずです。



ご感想
「上手に描けたね」以外の声掛けをしていきたい
今回受講してみて改めて気付いた点や子どもの絵への褒め方を知る事ができました。よく「上手に描けたね」と言ってしまうので今度からはその言葉は使わず違う言葉で声掛けをしようと思いました。次回のアート展で前回より良い作品を子ども達と一緒に作っていきたいと思い、今から何を作ろうか楽しみです!とてもためになるお話ばかりで、自分の保育を見つめ直すきっかけになりました。また機会がありましたら、ぜひ受講を希望したいです。
忘れていたこと、大切なことを確信できました
私は、アートセラピーとカウンセラーの資格を取って終わってしまっていた部分があるので、改めて忘れていたこと、大切な事を確信できる素晴らしい機会となりました。矢野先生の優しい語り掛けがとても心地よくスッと耳に入ってきました。
先生の細やかな褒め方から多くの学びを得られました
褒める視点などまだまだ不十分だなと感じたので、先生の細やかな褒め方を学ぶことができ良かったです。自分の頭のかたさ、固定概念を柔軟にしていくことが大事だと感じたので、それが再確認できて良かったです。4時間の研修はとても身になりました。ありがとうございました。
「そのような見方があったのか!」と大きな気付きにつながりました
今まで余裕をもって子ども一人ひとりに寄り添って絵を見てあげられていなかったかもしれないと感じました。改めて、絵を褒めるポイントや技術を学ぶことができて良かったです。「そのような見方があったのか!」と、とても衝撃を受けたことがあり、本当に受講して楽しかったです。絵を描いている子どもの声をもっと聴いていきたいと思います。
子どもがワクワクする声掛けを実践したくなりました
絵の評価の仕方について、五感で表現することを学び、絵を描くことが楽しくなったり、子どもももっと描きたい、楽しいとワクワクする声掛けができそうな気がして自信が持てました。楽しく学ばせていただけて、早く現場で実践したくなりました。貴重なお時間をありがとうございました。
絵画指導力向上研修概要
講師 矢野文子先生
【自由な表現を守る教師力向上研修~思い込みを手放す美術指導~】
講座のねらい:
美術指導に苦手意識があり悩む先生が、美術の楽しさに気づき、自信を持って指導できるようになること
【保護者の見る目を育てる先生になる~絵画作品の見取と保護者への伝え方実践講座~】
講座のねらい:
Step1 保護者の視点のアップデート
Step2 保護者への「伝え方」の習得
Step3 自由な表現環境の実現