2学期前に決めたい「一つの実践」
こんにちは。
幼稚園経営コンサルタントの安堂達也です。
夏休みには、園内研修や外部研修に参加し、新しい知識や考え方に触れた先生方も多いことでしょう。
研修を受けると、
「これは明日からやってみたい」
「うちの園でも取り入れたい」
という気づきが生まれます。
ところが、2学期が始まり、保育や行事の準備に追われているうちに、せっかくの学びがいつの間にか日常の中に埋もれてしまう。
これは珍しいことではありません。
大切なのは、研修で「分かった」ことではなく、現場で何を変えたかです。
「分かった」と「できるようになった」は違う
たとえば保護者対応について学んでも、実際に相談を受けた場面で使えなければ、まだ自分の力になったとは言えません。
職員間のコミュニケーションについて学んでも、忙しくなった途端に以前と同じ関わり方へ戻ってしまえば、職場は変わりません。
研修の価値は、知識を持ち帰ることだけではありません。
気づきを一つの行動に変え、その行動を続けられるかどうか。
ここに、研修成果を現場へ定着させる鍵があります。
2学期は「たくさん変える」より「一つ変える」
2学期は行事が多く、園全体が忙しくなる時期です。
そんな時に、
「コミュニケーションも改善しよう」
「会議も変えよう」
「保護者対応も見直そう」
と一度に始めると、かえって先生たちの負担になります。
そこで私は、まず「一つだけ変える」ことをおすすめします。
たとえば、
・朝、先生同士で一言声をかけ合う
・子どもの良かった姿を一日一つ共有する
・保護者から気になる話を聞いたら、一人で抱え込まず共有する
・行事前に、各自が感じている不安を一度確認する
この程度からで構いません。
大きな改革より、毎日の仕事の中で無理なく繰り返せることの方が、職場を確実に変えていきます。
「何を学んだ?」の次に聞いてほしいこと
研修を受けた先生に、
「今日の研修はどうだった?」
「何が勉強になった?」
と聞くことも大切です。
しかし、もう一歩踏み込むなら、
「では、明日から何を一つやってみようか?」
と聞いてください。
さらに園長先生や主任・リーダー自身も、
「私は何を一つ変えるか」
を考えてみてください。
職員だけに変化を求めるのではなく、管理職自身が行動を変える。
そこから組織の変化は始まります。
学びを「園の力」に変える4つのステップ
研修後は、次の4つを意識すると学びが定着しやすくなります。
- 一つ決める
- 実際にやってみる
- 振り返る
- 少し修正して、もう一度やってみる
一度でうまくいく必要はありません。
実践し、振り返り、少し変えて、また実践する。
この繰り返しによって、研修で得た知識は少しずつ「自園のやり方」に変わっていきます。
2学期が始まる前に、ぜひ先生方と話してみてください。
「この2学期、私たちの園で一つだけ変えるとしたら何だろう?」
その一つの実践が、数か月後の園の景色を変えていきます。
「文責 幼稚園経営コンサルタント 安堂達也」