「夏休み明けなのに、なんだか先生たちの顔が暗いんです…」
「○○先生、休み明けから元気がなくて心配で」
研修企画をしていると、9月に入ってからこんな相談を受けることが増えませんか?夏休みでリフレッシュしたはずなのに、なぜか「2学期ブルー」に陥ってしまう職員の方々を見かけることが多くなります。
なぜ夏休み明けに心が重くなるのか?
「休んだから元気になるはず」と思いがちですが、実は夏休み明けこそ要注意。1学期の疲れが表面化し、「また始まる…」という重い気持ちになりやすい時期なんです。特に気になるのが以下のような状況です。
よくある「2学期ブルー」のパターン
・夏休み中の家庭生活リズムから職場復帰への切り替えの難しさ
・「休んだのに疲れが取れていない」という罪悪感
・運動会や発表会など大きな行事への重圧
・1学期の反省と2学期への不安のミックス
「運動会の準備、大丈夫?」「発表会のこと、考えてる?」「2学期は行事が多いから頑張って」…夏休み明けにこんな言葉をかけられると、せっかくのリフレッシュ気分も一気に重くなってしまいますよね。
特効薬は意外にシンプル!「ヘルスケアミーティング」のすすめ
研修を企画する皆さんに提案したいのが、職場の「ヘルスケアミーティング」。難しく考える必要はありません。名前も「ひとことタイム」「モヤモヤ会」「元気チェック会」など、親しみやすいもので十分です。
大切な3つの質問
1.「夏休み、ゆっくりできた?」
2.「2学期で不安に思ってること、ある?」
3.「みんなでサポートできること、ある?」
これを9月最初の週から、全職員に投げかけるだけ。重い雰囲気を払拭する”心のリセット会”のイメージです。
実際の効果は?「私だけじゃなかった」安心感
この取り組みを始めた園では、こんな変化が見られます。
・「私も2学期始まるの憂鬱だった」という共感
・「夏休み明けってみんな同じ気持ちなんだ」という安心感
・「一緒に頑張ろう」という前向きな雰囲気
全員が本音を言えるとは限りませんが、「言ってもいいんだ」という安心できる雰囲気が確実に広がっていきます。
研修企画にも活かせるアイデア
この考え方は研修企画にも応用できます。
例えば・・・
2学期スタート研修の工夫
・「夏休みの思い出シェア」から始める
・「2学期の目標を楽しく話し合う」時間を作る
行事準備研修での配慮
・「不安なこと、一緒に解決しよう」のスタンス
・「去年の良かった点を振り返る」ポジティブアプローチ
研修も単発で終わらせず、継続的な「心のケア」の一環として位置づけることで、より効果的になります。
チャーチルの言葉が教えてくれること
イギリスの第61・63代首相チャーチルはこう言いました。
「成功とは、失敗から失敗へと熱意を失わずに進むことである」
夏休み明けは誰でも重い気持ちになりがち。でも、その中で「一緒に頑張ろう」と声をかけ合える場所があるだけで、2学期への気持ちは大きく変わります。
園児の心を守るには、まず職員の心を守ることから。小さな声かけや気遣いが、大きな変化を生むきっかけになるかもしれません。
今日からできる小さな一歩
・9月最初の挨拶に「夏休み、お疲れさま」を加える
・研修企画で「2学期への気持ちづくり」も重視する
・「新学期、一緒に頑張ろう」の後に「不安なことある?」を続ける
心と心がつながる職場づくり、今日から始めてみませんか?
結論
「夏休み明けの重い気持ちを軽やかに変える魔法は、『一人じゃない』という安心感。小さな声かけが、2学期の大きな活力を生む。」