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この年度末は、「反省」より先に、まず”自分の呼吸”を取り戻してください【ブログ更新】

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こんにちは!幼稚園経営コンサルタントの安堂達也です。

この年度末は、「反省」より先に、まず“自分の呼吸”を取り戻す時間にしていただきたい。

今日は、そのためのメンタルの整理方法について、お届けします。

年度末の「目に見えない仕事の残像」

卒園式の準備が進んでいる。
新入園児の受け入れ準備もある。
職員にも疲れが見える。

そして、あなたの胸の奥には、こういう“目に見えない仕事の残像”が残っているかもしれません。

  • 誰かの不満を受け止めた
  • 誰かの不安をなだめた
  • 誰かと誰かの対立を、間に入って整えた
  • それでも最後は、自分が決めた

こうした「現場感情の交通整理」は、確かにリーダーの大事な役割です。

ただし、ここがポイントです。

この仕事は、やり方を間違えると、あなたの呼吸を浅くし、激しく消耗します。

一番消耗したのは「実務」ではなく「人間関係」ではありませんか?

今年度いちばん消耗したのは、保育の実務ではなく、職員同士・保護者との人間関係ではありませんか?

コンサルの現場でも、幼稚園の園長先生から最も多く寄せられる相談は、この「人間関係」です。
業務の分掌やマニュアル作りの問題なら、順に整理すれば前に進みます。

でも、人間関係のこじれはやっかいなのです。

争点が「仕事」から「人」へ移るとき

「言い方がきつい」
「態度が冷たい」
 「あのことがまだ許せない」

争点が“仕事”から“ひと、そのもの”に移ると、職場は一気に乱れやすくなります。
そして、間に入るリーダーが最も消耗します。

まず「自分の呼吸」を取り戻してください。

だからこそ、この年度末は「振り返り」よりも先に、まず「自分の呼吸」を取り戻すことを最優先にしてください。

園長先生のメンタルは、「気合」ではなく「持ち物」で守れます

気合が強いリーダーほど、情熱的なエネルギーで押し切れるものです。

しかし、マネジメントが増えるほど、必要なのは熱量よりも冷静さです。
リーダーに必要なのは、

  • 判断の質を保つこと
  • 感情に飲まれないこと
  • 持久戦に耐えること

「深い緑色」の鞄や靴を身につけると落ち着く(呼吸が深くなる)、という方がいます。
これはお洒落の話に見えて、実は「携帯型の深呼吸器」なのです。

先生にも、きっとあると思います。

  • 身につけると落ち着くもの
  • 触れると整うもの

色でも、素材でも、香りでも、音でも構いません。
「自分が整うスイッチ」を、身近な仕事道具の一部にしていいのです。

年度末のメンタル棚卸し「3つの質問」

ここからは、静かに自分に問いかけてみてください。

Q1:今年度、呼吸が浅くなった場面はいつのことでしたか?
職員会議? 保護者からのクレーム対応? 職員の不満? 対立の仲裁?
“場面”が特定できるだけで、対策は8割決まります。

Q2:そのとき、あなたは何を「背負いすぎて」いましたか?
全部を自分が受け止めた
全部を自分が決めた
全部を自分が解決した
あなたが優しい園長先生であるほど、背負いすぎる傾向になりやすいのです。

Q3:あなたは今年度、誰の感情を一番長く抱えていましたか?
これは少し痛い質問かもしれません。
でも、答えが出ると、来年度のあなたの(精神的)疲労は確実に減ります。

人間関係のこじれは「ジャッジ」しない。
こじれの元を、来年度のルール作りに活かすのです。

3つの質問により浮かび上がる想いを、ご自身でいたわってあげてください。

年度末らしく来年度の一手”を

人間関係のこじれは、過去を裁き始めても終わりません。

リーダーがやるべきことは、正義を決めることではなく、再燃を防ぐことです。

現場でよく使う合言葉があります。
「人格を審判しない。扱うべきは、言動とルール。」
この一言を唱えるだけで、場の温度が下がります。

そして合意は、欲張らずに「2つ」だけ。

  1. 言い方のルールを決める(禁止語・トーン・依頼形)
  2. 困った時の行動手順を共有する (互いに思いをメモする → 本人同士で交換 → 解決が難しいときだけ、リーダーが同席し10分で話を聴く)

リーダーの仕事は、感情を抱え込むことではなく、感情がこじれることのない職場の仕組みを作ることです。

リーダーの「呼吸」が、園の空気を決めます

園の空気は、リーダーが思っている以上に、リーダーの呼吸に影響されます。

リーダーが落ち着いている園は、職員も落ち着きます。
リーダーが整っている園は、子どもも安定します。

だから年度末は、まず自分を整える――来年度も走るために。

あなたの本来の呼吸を取り戻して、素晴らしい新年度を迎えましょう。

結論
「自分が整うスイッチ」がまだ見つからない先生は、まず“触れると落ち着くもの”を一つ決めてください。
鞄でも、ペンでも、手帳でも。

自分のメンタルは、意外と“お気に入りの道具”で守れます。
このブログが、年度末の慌ただしい時間の中で、少しでもあなたの「深呼吸」のきっかけになれば嬉しいです。

「文責 幼稚園経営コンサルタント 安堂達也」

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