今日からは、教育の構造化の最終コーナーとして、
園児への教育カテゴリーで、「多重知能理論」について、
ご紹介していきたいと思います。
ご愛読者の中には、
すでに詳しい専門家の先生もいらっしゃると思いますが、
ここでは初めてお知りになる保護者でも意味をとらえやすいように、
大胆に翻訳してゆるく説明しますので、あらかじめご承知くださいね。
この「多重知能理論」の「多重知能」とは
「Multiple Intelligences」と書いて、
「MI」と短く表現されています。
「Intelligences」は、「知能」や「知性」と訳されています。
「多重知能理論」は1983年に、
ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーが提唱しました。
彼の訴えを一言で言うと
「筆記テストだけで、知能は測れません。」ということ。
でもって、
もう少し語ると、
「紙の知能テストだけでなくて、
他にもある知的活動の分野にも目を向けていけば、
得意なことから、知能を伸ばすことができるよ。」
と言っています。
まとめとして述べると。
1.生徒がある種類の知能を、たくさんの時間をかけて使えば使うほど、賢くなる。
2.指導と教材が良ければ良いほど、生徒は賢くなる。
3.他人との知能の違いを否定や無視されずに、配慮されて教育を受けることができれば、教育は最も効果を発揮する。
4.それにより、生徒に対し「自分を理解し、自分の才能を理解させる」ことが重要。
となります。
幼稚園に置き換えますね。
1.園児が好きなことは、好きなだけやらせたほうが賢くなる。
2.指導力のある先生、正しい指導法、工夫された教材が、園児を賢くする。
3.園児によって得意なことは違って当たり前、と先生が心から理解できていて、一人ひとりの得意を理解し、不得意を責めることがない、理解のある環境で教育されれば、効果的である。
4.園児の凄いところを、園児にしっかり褒めて伝えることが大切。
となりますね。
今日は文字数多めになりました。
明日は、
MI理論の10の知能を紹介します。
結論。
一分野だけでは、人の知能は測れません。