研修の依頼を受けていると、いろんな園の「人事のお悩み」を耳にする機会があります。表向きは言えないけれど、実は結構「あるある」な話が…。
今日は、実際の現場で起こった「あるある」な人事エピソードを3つご紹介します。「うちの園でも似たようなことが…!」なんて思い当たるお話があるかもしれません。
エピソード①「園児が給与交渉の代理人?!」
ある日、園長先生のもとに園児がやってきて「○○先生のお給料上げて上げて」とお願いしたそうです。
園長先生が「どうしてそんなことを?」と聞くと、なんとその先生が園児に頼んだというのです…!自分で言うのは気が引けたのか、まさかの”代理交渉作戦”。
園長先生も「まさか、そんなルートで来るとは…」と思わず苦笑い。でも、これって笑い話で済ませていいのでしょうか?
研修企画者として考えたいポイント
・評価制度についての研修は十分でしょうか?
・職員が適切なタイミングで相談できる仕組みはありますか?
・「頑張りが正当に評価される」体制づくりの研修が必要かも?
エピソード②「先生、幼稚園辞めないで」
何も言っていないのに、突然園児から「先生、幼稚園辞めないで」と言われた先生。「えっ、なんで?」と驚いたそうですが…
子どもって、大人の雰囲気を敏感に察するんですよね。もしかすると…
・最近ちょっと元気がなかった
・他の先生との会話を聞いていた
・なんとなく「重い空気」を感じ取った
職場の悩みが子どもたちに伝わってしまうのは、ちょっと切ないですよね。
研修企画者として考えたいポイント
・メンタルヘルス研修の充実
・定期的な面談制度の見直し
・職員同士の労いや声かけの文化づくり研修
エピソード③「私、評価されてない…」の誤解
新年度の人事発表後、ある先生が「私は評価されていない…」と落ち込んでいました。でも実は、園長先生はその先生の強みを活かした配置を考えていたんです。
後で丁寧に説明したところ、先生も納得。でも、最初からきちんと説明していれば、モヤモヤした気持ちにならずに済んだのに…。
研修企画者として考えたいポイント
・管理職向けの「伝え方」研修
・人事発表の際のコミュニケーション研修
・職員のモチベーション管理研修
これらのエピソードから学べること
どのエピソードにも共通しているのは「コミュニケーション不足」。研修企画の立場から見ると、以下のような研修ニーズが見えてきませんか?
職員向け研修:・適切な相談方法やタイミング
・自分の気持ちの整理術
・ストレス管理とセルフケア
管理職向け研修:・効果的なフィードバック方法
・人事決定時の説明スキル
・職員のメンタルヘルス管理
全体向け研修:・職場のコミュニケーション改善
・チームビルディング
・働きやすい職場環境づくり
研修で予防できる「あるある」な状況
これらのエピソードは、実は研修で予防できるものが多いんです。
例えば、
・年度始めの「職場コミュニケーション研修」
・中間期の「メンタルヘルスチェック研修」
・人事発表前の「管理職向け説明スキル研修」
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」なんて有名なセリフがありますが、人事の問題も同じ。現場の声に耳を傾けて、必要な研修を企画していきたいですね。
皆さんの園でも、「こんなことがあった!」というエピソードがあれば、それが次の研修企画のヒントになるかもしれません。
結論
「人事の『あるある』は、コミュニケーションの『スキマ』から生まれる。そのスキマを埋めるのが、研修の真価。」
文責 幼稚園経営コンサルタント 安堂達也