こんにちは、幼稚園経営コンサルタントの安堂達也です。
先日、ある園長先生からこんな相談を受けました。「うちの園、せっかく採用した新人の先生がすぐ辞めちゃうんです。何がいけないんでしょう?」
お話を聞いていくと、その園では「先輩の背中を見て学べ」という昭和スタイルの指導が今も続いていました。
でも、これ、今の若い先生たちには通用しないんですよね。
今の若手が求めているのは「心理的安全性」
最近よく耳にする「心理的安全性」という言葉。簡単に言えば、「自分が受け入れられている」と感じられる環境のことです。
今の若い先生たちは、自己肯定感が低い傾向にあります。
ちょっとした否定的な言葉や、無意識の「あっ」という表情だけで、「私、ダメなんだ」と思い込んでしまうんです。
結果、分からないまま仕事を進めて失敗する…
そして「なんで聞かないの!」と怒られる…という悪循環に陥っていました。
すぐできる!心理的安全性を高める3つの施策
①ハラスメント防止を「宣言」する
まずは経営者であるあなたが、「うちの園はハラスメントのない職場を作ります!」と明確に宣言しましょう。
言葉にすることで、職員の意識が変わります。
そして定期的に研修を。無意識の否定的な反応に気づく機会を作るんです。
②「質問タイム」を設定する
「毎日14時から14時15分は質問タイム」というように、新人が声をかけやすい時間を作りましょう。
これだけで、新人の心理的負担がグッと減ります。
③緊急時対応をフローチャート化する
「何かあったらどうしよう」という不安が、新人にとって最大のストレスです。
地震、けが、子ども同士のけんか…あらゆる場面での対応手順を明文化し、共有しておきましょう。
安心できる環境が、先生を育てる
結論
心理的安全性が高い職場では、新人は自信を持って意見を言えるようになり、積極的に業務に取り組みます。
そして何より、「この園で長く働きたい」と思ってくれるんです。
さあ、あなたの園は新人が安心して居られる職場になっていますか?
今日からできることから、始めてみませんか?
「文責 幼稚園経営コンサルタント 安堂達也」