今日はMI理論、最終回です。
なぜ、これにこだわるかというと、
幼稚園の先生が、
園児を伸ばすための園児の見方が
大きく変わる可能性があるからです。
それは指導力の向上を意味し、
ひいては、保護者からの信頼を高めることにつながり、
安定経営へとつながっていきます。
幼稚園の信頼とは
先生への信頼だからです。
今日はガードナーの
MI理論(多重知能理論)から、
実存的知能を説明します。
実存的知能・・・を説明する前に
まず「実存」の意味を示しておきます。
実存とは「現実に存在する」ということです。
哲学に興味のある人は、「実存」で検索すると、
たくさん学ぶことが出来ます。
では、MI理論における実存的知能とは?
ガードナーはこれを、
宇宙の深淵-無限大と無限小-に自らを位置づける能力であり、それに関連して、人生の意義、死の意味、物理的・心理的な世界の究極の運命、人を愛したり芸術的作品に没頭するなどの深遠な経験といった、人間的な条件の実存的特徴との関係に自らを位置づける能力、としています。
一読したくらいでは、意味がよくわからないですよね。
思い切り、誤解を恐れずに意訳します。
1.宇宙の深淵に自らを位置づける能力、つまり、果てしなく、とてつもなく訳の分からない宇宙の中で、それでも自分は確かに生きているのだ、というよく説明はできないけど、とにかく嬉しい感じ!
2.人間的な条件の実存的特徴との関係に自らを位置づける能力、つまり、人間だから、いろいろ悩むのだよ、という葛藤。
超訳すれば、「生きている喜びを感じ取れる能力」といえるのではないでしょうか?
園児に当てはめるならば、それは、「嬉しそうに居る」ということ。
これさえも、ガードナーは、知能であると言っているのです。
なんだか、感動で泣けてきました。
しかし、「嬉しそうに居る」ということ。
それだけで、君がそこに「嬉しそうに居てくれる」だけで幸せという実感は、よく理解できる気がします。
この能力の優れた人は、きっと「そこに居るだけで、人を幸せにできる人」なのでしょう。