講師略歴
田宮 由美 [たみや ゆみ]
幼児教育家。家庭教育協会「子育ち親育ち」代表。幼児教室での指導を10年間にわたり7地域で教室展開、個別指導歴は 20年以上経験。幼稚園や小学校への勤務、小児病棟への慰問、子どもの声を聴く公的ボランティア等、様々な角度からの多くの子どもや保護者との関わりを強みとして、乳幼児の心を育む重要性を訴え続けている。500本を超えるメディア執筆記事は深い共感を得て人気を集め、多数の講演やテレビ・ラジオにも出演の実績をもつ。小学校教諭免許、幼稚園教諭免許、保育士資格等保有。著書「比べない子育て」(1万年堂)は翻訳され、海外でも出版されている。他に「子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方」(KADOKAWA)がある。読売、毎日、朝日新聞、PHP出版、フジテレビ、東京 MXテレビ等他、メディアにも多数出演中。
田宮由美がお届けする研修プログラム
⑥保護者支援・子育て支援
- ●心の根っこ育てが決める人生の幸福感
- ●比べない子育て講座
- ●子どもを開花させる子育て
- ●後悔しない子どもの習い事選び
- ●親子のストレスケア 他
②保育実践
- ●自己肯定感を高める子どもへの関わり方
- ●子どもが本当に伸びる甘えさせ方
- ●自立させる甘えとダメにする甘やかし
- ●発達段階に応じた節分の演出方法
- ●自分で考える子の育て方 他
研修受講者の声
幼児期に‘心の根っこ’を育てる重要性を社会に広めていきたい。
1 幼児教育とは、その子の人生の幸福を決める愛情です。
幼児教育とは、人生の幸福を決める愛情だと私は思っています。三つ子の魂百までということわざがありますが、本当に幼児期の教育、特に家庭教育ですよね。親の関わりっていうのはその子の一生を決める幸福感を決めるものだと思っています。その子の将来の幸福を決める愛情と思っています。
私は乳幼児期の親子に直接関わりたいと、幼児教室をはじめました。同じ学校教育を受けていても、子どもによって、学ぶことの吸収の度合いや教育効果などは全く違います。その違いは家庭環境や親の育て方によるものなのです。私自身、学生時代のボランティア活動などを通して、乳幼児期の親の関わりがいかに大切か、実感しました。そこで、理論通りにいかない親の不安や悩みも知り、子どもだけでなく親にも関われる仕事をしたいと思うようになりました。また、自分自身の子育てにおいても、たった1度の子どもの乳幼児期をしっかりと見守り、子どもに向きあって育てたいと強く思いました。そこで、私は、幼児教室での指導という道を選びました。
2 子どもの幸せというのは、日ごろの親の関わり方次第です。
世の中にはネグレクトや虐待など色々な子育ての問題がありますが、大半の方は子どもを愛しており、子ども教育に対して熱心です。ただ、その方たちの子どもへの愛情が空回りしたり、子育ての方向が少し違うために、子どもの心を追い詰めたり、子どもの自立を遅らせたり、子どもが思春期になったころに親子関係に溝ができたりし、悩んでいる親御さんに出会いました。そしてその方達へ、「乳幼児期に心を育てる大切さ」を話すと、皆さん、「そのことをもっと早く知りたかった」と言われました。
子どもの能力の引き出し方や子どもの幸せというのは、日ごろの親の関わり方次第です。でも、子育てっていうのはすぐに結果が出るわけではないです。まして心の成長っていうのは、例えば文字を書くことや計算ができること、のようにすぐに成果が見えるものでもないんですね。ですがその見えない心の根っこというものをしっかり育まれた子は、後に自分が抱いた目標に向かって頑張る力や意欲、折れない心などを必ず伸ばしていけるんですね。
3 ‘心の根っこ’=‘自己肯定感’の重要性を広めていきたい。
‘心の根っこ’と私は表現していますが、海外では‘セルフエスティーム’と言われているものです。日本では、‘自己肯定感’や‘自尊感情’と訳されています。これを私は‘心の根っこ’と表現して皆さんにお伝えしています。
人が生きていくうえで最も大切な「自分は大切な存在」という感覚、いわゆる自己肯定感は、今やかなり多くの人に広がり浸透しつつあります。しかし、昨今ではこの漢字の持つ「自己を肯定する」という言葉の意味が、異なった捉え方をされたり、曖昧に広まったりしているのを見聞きするようになりました。そこで私は、違いを分かりやすくするために「心の根っこ」と呼ぶようにしました。
草木の根は地面の中に埋まっていて目には見えない、だけれどもその木の成長を支えるとても重要なものです。子どもの成長も似ていて、心の根っこがしっかり育まれていれば少々困難にあった時でも越えていける。夢に向かって自ら人生を歩んでいける子になります。
心の根っこを育む重要性やその子育て方法を、“ここねいく(心根育)”として著書にも書いたのですが、心根育を多くの親御さんや子どもに関わるお仕事や活動をされている方々に伝えていきたい、広めていきたいと思っています。本来の意味のセルフエスティ―ム(自己肯定感)を広め、その重要性や乳幼児期の関わりの大切さを、親御さんの心に届くようにお伝えしていきたいと思っています。
4 実生活に落とし込んだ内容で、聴く方の心に響くよう心がけています。
講演というのは、正論を参加者に向けて一方的に話していくことではないと思っていて、参加者が聞いて終わりにならないようにしています。講演を聞いてくださった方の心に響いて、すぐ行動に移せるようなお話、聞いて終わるだけの講演やセミナーではなく、実生活に落とし込んで、心に響くような、そういう共感を得る講演を心がけています。
講演が終わった後に「ありがとうございます。」や「お話を聞けてよかったです。」など、涙を流しながら言ってくださる方や「お話を聞いて子どもへの接し方が今日から違ってきます。自然に変わっていくような気がします。」などの感想をいただいた時は本当によかったなと思います。あと幼児教室とか個別指導で関わった子どもたちが、成長して社会に巣立ち、自分のやりたい道に進んでいるのをみたり聞いたりすると、やはりとても嬉しいなと思います。こういうことが私の活動の原動力になっています。